12月議会報告 ~その2~

2.第二次草加市観光基本計画について

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【要望しました】

「おもてなしの心が息づく街、草加」を目指し、課題をひとつひとつ乗越え、官民一体となり「にぎわい創出」に取り組む必要がると考えます。又、草加市には、地域ごとに歴史と伝統文化を継承した、独自の祭礼や年中行事が数多く残されております。コロナ禍でここ数年、多くのおまつりやイベント等が中止になった影響で活動を縮小した、地域やまちづくりの団体が数多くあります。それらの団体にとって、「にぎわい創出」に向け、3年の空白期間を経て再開することは、人的にも資金的にも大変な障害です。そしてなにより、地域の伝統文化が根付く「おまつり」やイベントを通して、事業に携わる方々にとって、絆の再構築はとても重要であります。

そこで、次期草加市観光基本計画に、社寺仏閣等を有形の文化として地域資源と捉えるだけでなく、そこで開催される歴史と伝統文化を継承した、地域独自の祭礼や年中行事を、「みせる観光」の資源となるよう積極的に情報発信すること。

及び、継続的な草加の魅力づくりへの取り組みと、来年度、開催が予定されるおまつりやイベント、行事へ、「にぎわいの復活」と「絆の再構築」を目的に手厚い支援を要望しました。

第二次草加市観光基本計画改定時期が、新型コロナウィルス感染症拡大による行動制限、東京2020オリンピック・パラリンピックの延期前であり、コロナ禍による計画の進捗はどうなっているか。平成28年度~令和元年度の達成状況報告に於いて、「観光バスでも来られる観光地」を目的としたバス駐車場確保の現状は、草加駅東口防災広場のみで、一部未実地と報告されている等未実地、一部未実地の項目は計画期間の令和5年度迄に実施できるのか。本計画は令和5年度が最終年であり、その後の取り組みを草加市としてどのように検討されているか。質問しました。

(自治文化部の答弁)初めに、第二次草加市観光基本計画は、平成28年3月に策定され、平成28年度から令和5年度迄の8年計画となっております。同計画は、つたえる観光、みせる観光、ささえる観光、つなげる観光という四つの基本方針を定め、「おもてなしの心が息づく観光の実現」を目指して様々な取組を進めております。計画策定後、東京2020オリンピック・パラリンピックの聖火リレーコースの選定、和の文化芸術とおもてなし拠点の2つの要素を持った「漸草庵 百代の過客」の設置等、訪日外国人観光客を始め、多くの方々が本市を訪れることが予想されたことから、これまでの計画を継承し、各施策や事業を検証し、必要な見直しを行う等、中間年次に当たる令和2年3月に、計画の改訂を行いました。しかし、計画改訂と前後し、新型コロナウィルス感染症が急激に拡大したことにより、外国からの観光客が極端に減少し、本市においても、様々な大規模イベントが中止となり、観光に関連した事業なども中止や規模縮小を余儀なくされました。そのような状況にあっても、コロナ禍でもこれまで灯し続けてきた観光の火を絶やさないよう、新型コロナウイルス感染症対策を十分に行う中で、草加朝顔市や草加松原夢祭りなどのイベントが開催された他、体験型観光コンテンツである和舟の舟行やまち歩きツアーは定員を半分に減らしながら実施するなど、関係団体と連携しながら、継続的に取り組んで参りました。又、非接触型の取組として、SNSなどを活用し、文化観光課公式インスタグラムやユーチューブチャンネルを開設するなど、本市の魅力を発信して参りました。本年10月には、草加マルイ1階にて新たな観光情報発信拠点となる「草加市観光案内所」を開所し、市内の観光スポットやイベント情報等の発信を行っております。このように、コロナ禍においても、社会情勢の変化に対応しながら、「おもてなしの心が息づく観光の実現」を目指して、観光施策の推進に努めてきたところでございます。

次に、未実施となっている取組についてでございますが、現行計画では、平成28年度から令和元年度までの期間における各施策の達成状況を把握する為、「大型バスの駐車場所の確保」を含めた取組毎に、実施や未実施という形で達成状況を示しております。計画改訂後の状況として、未実施となっている一部の取組について、着手したものもございます。引き続き、それぞれの取組における様々な課題を整理しながら、一つでも多く達成できるよう取り組んで参ります。

又、現在、観光目的に訪れる方々を受け入れるため、草加駅東口側にある草加中央防災広場の駐車可能なエリアに大型バスの駐車を認めております。利用に当たっては、施設管理者に空き状況を事前に確認した上で、予約可能な日にちに利用し頂くよう促しております。大型バスの新たな駐車場所の確保について、バス事業者等と意見交換をする等、引き続き課題を整理しながら、実現に向けて取り組んで参ります。

計画終了後の市の取組について、現行計画の計画期間が令和5年度末迄となっていることから、現在、次期計画の策定に向けた作業を進めているところでございます。まず、本市を訪れたことがある方へのWEBアンケートや市内公共施設での市民アンケートを実施する他、旅行業者や鉄道事業者等の観光関連団体に対し、各業態ごとのトレンドや観光ニーズ、草加市の観光イメージ等をヒアリングする等、次期の計画策定に必要な要素をまとめるための調査業務を予定しています。調査業務の成果を基に、社会的な動向の把握や現行計画の進捗状況の把握・分析、課題抽出を行った後、まとめた計画素案について庁内の関係各課からの意見集約やパブリックコメントを行った上で、次期計画の策定を予定しております。現行計画の終了後につきましては、令和5年度末に策定を予定している次期計画に基づき、ウィズコロナ、アフターコロナなどの社会情勢の変化を見据えながら、今後予想されるインバウンド需要の回復などの展開も視野に入れる中で、訪れた方々に、これまで以上に本市の魅力を知っていただき、にぎわい創出につながるような施策を進めてまいります。